マキシム・ヴェンゲーロフ復活来日リサイタル(その1)

ヴェンゲーロフ様に対してコンサートレビューを書くなんて、

おこがましくて躊躇したのですが、、、

 

あの感動を忘れないために、自分の為に、書いておくことにしました。

 

「ヴェンゲーロフがヴァイオリニストとしての活動を休止している」

 

クラシック愛聴家の兄からそんな情報を聞いたのは、もう7-8年前

もう子育てを始めていて、自分が弾くのもコンサートに出かけるのも、CDをゆっくり聴くのも遠ざかっていた頃でした。

 

だからヴェンゲーロフの名前をあまり目にしなくなっていたのかと、そう思っていたら、

そうではなかったことが分かり大変な衝撃を受けたのと同時に、

 

当時最新の録音のコンチェルタンテ(W.A.モーツアルトの協奏交響曲 K.364)のテンポ

 

が表現の範囲を逸脱するほど遅くて気になっていたので、

独断的ではあるけれど引退説を納得していました。

 

月日は流れ、2012年に入り

 

「ヴェンゲーロフが日本でリサイタルをするらしい」

 

やはり兄からこのニュースを聞き、「ぴあ」で調べると確かに載っている。

でも主催は大手プロダクションではありません。

チケット購入方法も、メールでの申し込み→支払い確認後郵送

と、クラシックコンサートでは少々見慣れない方法で、

とりあえず申し込んではみたものの、支払いに至るまでは正直躊躇してしまいました。

 

今回のコンサートで学んだことの一つですが、この主催の方はネットを駆使してSNSが席巻するこの世の中を上手に波乗りされていました!

 

facebookでヴェンゲーロフの情報を配信し、

アカウントでお友達になってからは、演奏のYouTubeをシェアし、ヴェンゲーロフの素晴らしさを伝えてくれる。

この、クラシック界ではユニーク、かつとても有効な方法で、

私はヴェンゲーロフの復活を確信できて、チケット代を振り込むに至りました。

 

そればかりではなく、チケット購入からコンサートまでの約半年間、

 

復活したヴェンゲーロフの生演奏を体感出来ることへの期待は高まる一方

 

となったわけです。

 

      (続く、たぶん。頑張って書く)